Wixでウェブサイトを作りたい方って、コストを抑えられるからと言う理由の人は結構な割合でいらっしゃいます。弊社にご相談いただく場合も、「運用は社内のスタッフで行っていくので制作だけお願いしたいです。」というパターンが多いです。
しかし実際のところ、9割以上がしっかり運用ができていないと感じています。
運用と言っても様々です。ブログ記事を書いたり、イベント管理をしたり、メルマガを作ったり、ネットショップがあれば商品管理や発送など、業務量としては多岐にわたります。片手間なんかでできる業務量ではありません。
そして、Wixを使いたい理由No1として挙げられるのが、「自分で更新したいから!」なんですが、制作会社に修正依頼をかけ、反映まで数日かかり、さらにコストがかかるということで、自分たちでエディタにログインをして、修正してアップすることで時短やコストカットにつながりますから、とっても大事なことです。
しかし、ここに落とし穴があると感じています。
Wixは、納品されたら「自分たちで更新できる=自由に編集できる」となります。しかしウェブデザイナー側からすると、全体のトンマナ、フォントの種類やサイズ、余白、パーツの配置などpx単位までこだわり作り上げていますが、お客様のほうで修正するたびにデザインが崩されてしまったり、新たに追加したページだけデザインがおかしいと言ったチグハグ感満載のサイトに豹変をしていくんです。
それは当たり前なんです。
そもそも編集する人はデザイナーではないのですから...
これをされたくないフリーランスや制作会社は、サイトオーナー権限をお客様に譲渡しなかったり、Wixの共同管理設定でお客様にはエディタを触らせないようにするところも多くありますが、それではWixの醍醐味が半減してしまいますので、制作会社としては正直悩ましいところです。
上記のことを踏まえて、「運用サポート」と言うのはウェブサイトを維持するためにも契約をしておいたほうがいいと思います。コストのことばかり考えて、運用が疎かになり、おまけにデザインも崩れていくほど悲しいものはありません。ウェブサイトとは作り手と使い手が一緒になって育てていく形が一番いいと考えています。
また、Wixはクラウド上のサービスなので日々のアップデートが激しく、機能も豊富すぎて、私たち専門の制作会社ですら、追いつくのがやっとのことなのです。片手間で運用をしようとして失敗してきた多くのクライアントを見てきたからこそ、運用サポートの重要さについて書かせていただきました。
参考になれば幸いです。