【緊急時に備える】オウンドメディアを持つべき5つの理由
- 平川 亮二
- 1 日前
- 読了時間: 5分
~チャットワークのアクセス障害をきっかけに考える~
2025年4月26日、ビジネスチャットツール「Chatwork」で大規模なアクセス障害が発生し、現在も緊急のサーバーメンテナンスが実施されています(参照:Chatworkアクセス障害のお知らせ、緊急サーバーメンテナンスのお知らせ)。ビジネスの現場では、日々の連絡やタスク管理がChatworkに依存している企業も多く、今回の障害はまさに「死活問題」となっています。
事実、私の知り合いでも、お客様とのやり取りや仕事チームのやりとりで支障が出ているという声が聞かれています。
このような突発的な障害時に改めて思うのが、、自社が直接運営するオウンドメディア(公式サイトや自社ブログ)の存在です。プラットフォームに頼り切らず、独自に情報発信できるチャネルを持つことは、このようなプラットフォームの都合に左右されないので、今後の事業活動においてますます不可欠になるでしょう。
ここでは、オウンドメディアを持つメリットを、あらためて整理し、それぞれ詳しく紹介してみました。

1. 緊急時にも自社から直接情報発信できる
今回のChatworkの障害でも明らかになったように、外部サービスが一時的に利用できなくなるリスクは常に存在します。オウンドメディアを運営していれば、外部サービスに影響されないことはもちろん、以下のようなケースで迅速かつ確実に発信することができます。
一例)
サービス停止や障害発生時の公式アナウンス
イベントやキャンペーン延期・中止のお知らせ
顧客へのサポート情報提供
SNSも便利なツールではありますが、タイムラインの流れに埋もれやすく、情報の信頼性も相対的に低く見られがちです。**オウンドメディア=企業からの「公式な発信源」**という位置付けは、いざというときに圧倒的な信頼を生みます。
2. 顧客との信頼関係を強化できる
オウンドメディアは、単なる広告宣伝の場ではありません。企業の姿勢や想いを伝え、ユーザーとの信頼関係を築くための資産です。
たとえば、
代表者からのメッセージ
商品開発ストーリー
社員インタビューや社内イベントレポート
といった「企業の顔が見えるコンテンツ」を定期的に発信することで、ユーザーは企業に親近感や信頼感を持つようになります。
特に現代の消費者は、単なるスペックや価格だけで商品・サービスを選びません。「この会社から買いたい」と思わせるためにも、オウンドメディアは強力な役割を果たします。
3. 長期的な資産となり、SEOにも効果大
オウンドメディアに蓄積される記事やコンテンツは、会社の資産になります。
「プラットフォームの都合でせっかく長年培ってきた事がなくなった」ということは皆無ではありませんがほぼありません。一度発信した情報はインターネット上に残り、検索エンジンからのアクセスを長期にわたって集め続けます。
例えば、
専門性の高いコラム記事
よくある質問(FAQ)集
商品・サービスの使い方ガイド
これらはSEO(検索エンジン最適化)の観点からも非常に有効であり、広告に頼らない安定的な集客チャネルとして機能します。
特にWixなどのサイト構築ツールを使えば、SEO対策も比較的容易に実施可能。サイト構造を最適化し、記事ごとにキーワード設計を行うことで、オウンドメディアからの自然流入を増やすことができます。
4. ブランドイメージのコントロールができる
外部メディアやSNS上の評判はコントロールが難しいものです。しかしオウンドメディアなら、自社の考えやビジョンを自らの言葉で発信できるため、ブランドイメージを戦略的に構築できます。
たとえば、
サステナビリティへの取り組み
地域貢献活動
新しい事業への挑戦
など、企業の社会的価値を発信することで、単なる商品・サービス提供以上の存在感を示すことができます。
また、オウンドメディアの記事はプレスリリースやメディア掲載への誘導にも活用でき、メディア戦略の核としても非常に有効です。
5. 顧客データを自社で蓄積・活用できる
外部プラットフォーム上でのやり取りでは、ユーザー情報はプラットフォーム側に依存してしまいます。
一方、オウンドメディアでは、
問い合わせフォーム
資料ダウンロード
メルマガ登録
といった仕組みを通じて、自社で顧客データを直接取得・蓄積することが可能です。
これにより、
見込み顧客への継続的なアプローチ
ニーズに応じたパーソナライズ施策
顧客満足度向上施策の企画
など、マーケティング活動を自社主導で展開できるようになります。
「データは企業の資産」今後ますますデータ活用が競争力に直結する中で、オウンドメディアを持つ意義はより一層高まっていくでしょう。
【まとめ】オウンドメディアは、企業の「守り」と「攻め」の両方を担う
今回のチャットワーク障害は、私たちに「外部依存のリスク」を痛感させました。同時に、自社で情報発信できるチャネルを持つことの重要性を改めて教えてくれたとも言えます。
オウンドメディアは、緊急時に備えるための「守り」の施策でありながら、長期的な集客・ブランディング・売上向上を支える「攻め」の施策でもあります。
今すぐにでも、小さくてもいいので自社専用のオウンドメディアをスタートしてみませんか?Wixなどを活用すれば、専門知識がなくてもスピーディに立ち上げることができます。
大切なビジネスの未来を守るために——。
オウンドメディアは、これからの企業にとって欠かせない「インフラ」となるでしょう。